販売促進支援部 デザイナー 小河原はるか
2010年、デザイナーとしてショウビに入社。紙媒体を中心にデザイン業務を担当。アパレル業界で培った知識と経験を活かし、アパレルブランドの展示会やポップアップの運営サポートにも携わる。ショウビとアパレルブランドをつなぐ役割を担ってきた。
紙媒体を中心に、デザインから運用サポートまで。 お客様の想いに丁寧に向き合いながら、ひとつひとつの仕事を積み重ねてきたデザイナー・はるかさん。 アパレル業界で培った企画力と現場感覚をベースに、ショウビではパンフレットや名刺などの紙媒体を中心に担当。 「この方には、こういう雰囲気が合いそう」 そんな感覚を大切にしながら、長い関係性の中で最適な表現を見つけてきました。 育児と仕事を両立しながら、無理をせず、着実に続けていく。 完璧を目指しすぎず、余白を残し、お客様と一緒につくる姿勢は、ショウビのものづくりのあり方そのものでもあります。 現在は、デザイナーとしての役割に加え、ディレクションやワクワクラボでの自社製品づくりにも挑戦中。 表現の幅を広げながら、自分らしい関わり方を模索されるはるかさんに、お話いただきました。
現在のお仕事について
紙媒体を中心に、幅広いデザイン業務を担当
パンフレットや名刺などの紙媒体を中心に、幅広いデザインを担当しています。ウェブ関連の画像出力やルック用データ作成など実務的な業務も多いですが、最近はお客様と直接対話し、ディレクションしながら案件を進めることも増えてきました。 2010年入社と在籍年数は長いものの、育休などを挟んでいることもあり、「まだまだこれから成長していきたい」と考えている感じです。
過去から現在
アパレルで培った企画・運営の経験
前職はアパレル。有名セレクトショップで企画や運営に携わっていました。華やかに見える世界なんですが、数字の意識も高くて、スピードも速い。社員全員の前で売上を発表することもあって、ある意味、鍛えられる環境でした。 でも、その分やりがいもあって、現場での動き方とか、何をどう見て判断するかとか、あの頃の経験は、今の仕事の下地になっているなと思います。もっとクリエイティブに関わりたくて、その経験を活かせる場所としてショウビに入りました。
ファッションの文脈を理解するデザイナーとして
デザインを始めてからも、アパレルブランドのお仕事をいただくことも多くなりました。展示会の動き方、ルックの見せ方、ブランドが大事にしている“温度”みたいなものが分かるので、「話が通じるから助かる」と言ってもらえるのは嬉しいです。大好きな世界で一緒にものづくりできるのは、やっぱりいいですね。
働いてみての印象
ショウビは“少しずつ積み上げる”スタイル
いきなりデザインを任されたわけではなく、最初は伝票作成や原稿の調整から、少しずつIllustratorやPhotoshopを覚えていく感じでした。段階を踏ませてくれる会社なので、不安なく入っていけました。
“ひとつできたら次へ”という成長サイクル
私は、目の前の課題をひとつずつクリアしていくタイプ。ショウビの“段階的に経験を積むスタイル”はとても自分に合っていたと思います。
子育てと仕事の両立

テレワークがもたらした働き方の変化
仕事と家庭の両立は、今でも試行錯誤中です。コロナ禍以降テレワークが導入され、家庭との両立はしやすくなりました。ただ、夫が上司ということもあり、公私の切り替えが難しい場面もあります。
仕事が“リフレッシュ”になる気づき
産休復帰後、「仕事をしている時間が、実はリフレッシュになっている」と気づきました。忙しい時ほど気持ちが切り替わり、良い意味で心が整うんです。もともと“考えることが好き”なので、私にとって仕事は大切な時間なんだと改めて実感しています。
これからも続けていきたい働き方
難しいことは多いけれど、つくることが好きで、考えることが好き。仕事も子育ても、無理なく成長できるバランスを探しながら続けていきたいと思っています。
大切にしていること
“お客様の想い”を汲み取り、丁寧にデザインする
人によって「良いデザイン」の基準は全く違います。だからこそ、お客様の想いや背景を深く理解し、丁寧にデザインに落とし込むことを大切にしています。
長い関係だから生まれる“最適解”
ショウビは長くお付き合いのあるお客様が多いので、日々の積み重ねの中で理解が深まり、「この方ならきっとこの雰囲気が好きだろう」という感覚が自然と見えてくる。その瞬間、お客様にも安心して任せてもらえ、自分の仕事もしやすくなるんです。
“余白のあるデザイン”を大切に
完璧に作り込むより、あえて“余白”を残し、「お客様と一緒につくる」プロセスを大事にしたほうが良い結果につながることが多いと実感しています。 最初から完璧を目指しすぎない。その姿勢を心がけています。
大変なこと
スピードとアイデアの壁
ショウビの紙案件は幅広く、急な依頼も多い。1案件につき大抵3~4案用意するのですが、いつもなら、ムードボードを作ってこんな感じかな、と当たりがつけられるのに、どうしてもアイデアが固まらない時があるんです。そういう時は焦ることもあります。
抱え込まず、早めに相談
そんな時は社長に早めに相談するようにしています。こだわりが強いのでデザインを通すのが大変なこともありますが(笑)お客様の要望を即座に把握し、的確なアドバイスをくれるんです。
印刷あるある、校正の緊張感
校正は本当に神経を使います。入念にチェックしても、一文字だけ誤っていることがあるんです。一度、誤植に気づかないまま印刷まで進んだことがあって、幸い、途中で印刷機を止めて修正して納品できたのですが、あの時は本当に焦りました。 デザイン、校正、試行錯誤の連続ですが、お客様が喜んでくださる瞬間、やりがいを感じます。
普段の生活
家族、ものづくり、ファッション。どれも私の大事な時間
3人の子どもと過ごす時間、美術館やギャラリーに行く時間、友人のアパレル展示会を見に行く時間──どれも大切なリフレッシュです。 布物も好きでスウェットを割いてクッションにしたり、不器用なところもありますが(笑)、つくっている瞬間は無になれます。仕事とは別に“つくる時間”を持つのは、すごく大事だと思っています。 ファッションも今でも大好きです。友人の展示会のお手伝いを年に2回しているのですが、来られるバイヤーさん、お客様が皆さんおしゃれで素敵だなといつも刺激をもらっています。
ワクワクする瞬間

活版の手触りに感じるワクワク
活版印刷の凹みを指先で感じたときや、「こんなデザインをつくりたい」と思える作品に出会った瞬間。 そんな時に、デザインの可能性を強く感じてワクワクします。
“ワクワクを待つ”から“つくりに行く”へ
「ワクワクのつくり手」を策定後、ワクワクは自分でつくりに行くものだと気づきました。これまでは、どこかワクワクを待っている姿勢だったように思います。自分が、日々の生活や、業務にワクワクを見つけることができれば、それが、ワクワクする瞬間になるって気づいたんです。仕事への取り組み方や意識が変化したように思います。
将来の展望

ディレクターとしての成長
まずは、ディレクター業務も少しずつ担えるようになりたいと考えています。最近は任せてもらえる場面も増えてきましたが、まだ社長のサポートのもとで制作者として動くことが多いんです。最初から最後まで担当できるようになるには、もう少し時間が必要だと思っています。それでも、着実に経験を積みながら、安心して任せてもらえる存在へ成長していきたいです。
ワクワクラボで挑戦したいこと

新しく設立されたワクワクラボでは「思わず手に取りたくなる商品づくり」に挑戦したいと思っています。街を歩いていて「これ、ショウビでも作れそう」と思うことがよくあるんです。なので、アイデアはたくさんあって。渡された瞬間に、心が少し動くような。そんなものをつくれるようになりたいと考えています。
活版技術の習得と、自社製品づくりへの挑戦
また、少しずつでいいので、活版印刷の技術も学んでいけたらと思います。元々印刷部に所属し、活版やインクの調合も手伝っていたんです。操作は難しいですが、手で触った時の凹みや、クラフト感など活版ならではの味に、特別な魅力を感じていますし、まるで機械そのものに魂が宿っているようで愛着があるんですよね。 直近では、来年1月の活版展示会への参加を予定しています。今回は、みんながつくりたいものを出品することになったので、私は封筒のアイデアを出しました。ぜひ形にして出品したいと思っています。自社製品づくりは、以前からずっと挑戦してみたかったこと。その夢が少しずつ形になっていくことが、嬉しいです。

私にしかできないことを目指して
お客様だけでなく、さまざまな業種の方と交流しながら、視野を広げ、「私にしかできないこと」を少しずつ増やしいきたいです。
